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2004年03月

叩きました。

2004/03/02(火) 晴れのち雪
 良い子のみんなこんばんわ。頭だけになりながらもガンダムと戦い続けたというあの方なみにパーフェクトな状態のお姉さんです。
 あと15段階ステップアップしないとあの美しき包丁を装備できないので、足まで生えたあの方なみにはパーフェクトな状態にはなれないのですがとりあえず完壁です。

 ついに我が子がキングへの階段を登り始めました。さすが大根、成長が著しいです。

 しかし、このままでは愛すべき我が子が心の準備ができぬ間に何所の馬の骨とも知れぬ女のもとへと旅立つ日も…!

 キングになるには道具屋さんの所で受付をしている人の難解な謎賭けを解明し、試練を乗り越えなければいけません。
 一時的に受付の人に預ける必要があるので、可愛い我が子をそのまま出荷できるほど丁寧に梱包していました。

『あの子の笑顔をせめてもう一度…!』

 親馬鹿と笑うなら笑ってください。
 もう一度しっかと抱きしめてから再びベッド(材質:段ボール箱)に戻すと、ムー太郎が言いました。

「ママ、ライス〜!」

『もう赤子とは呼ばせない!ワシはキングになるのじゃ!』と意気込んでいた、ついさっきまでの事を綺麗さっぱり忘れていました。

親の思い道理には育たずともかわいい我が子。

2004/03/10(水) 晴れのち体調悪ろし
 前回からさらにもう一度、我が子を抱きしめる羽目に…。
 良い子のみんなこんばんわ。お姉さんです。

 最近お姉さんはアッシーくん印の大根を食べています。
 アッシーくん印の大根は産地直送、急速冷凍で新鮮そのもの。お子様のくせにいい仕事してます。

 大根を食べながら、カチカチに凍った新巻鮭を振り回す熊や、凶暴なコンドル二羽を手足のように操る巨人、金色のフンコロガシ等の猛者達と熱く拳を交えています。
 その側には勇者になった我が子が。

 …キングじゃなかったのかしら…?

なぐさめてくれたの?

2004/03/30(火) 晴れのち体調悪ろし
 平成不況の波がこんな所にまで!
 良い子のみんなお久しゅう。長くて辛い修行の日々を終え、暫しのバカンスに身を任せているお姉さんです。

 本当に辛い日々でした…。

 身の丈3メートルはあろうかという巨人と日がな一日拳を交えたあの日…夕日が沈み、星が瞬き始めた最終ラウンド。お姉さんの渾身の右ストレートが彼のアゴを捉えました。満足げな微笑を浮かべたままゆっくりとマットに沈んで行く彼。
 そのとき確かにお姉さんには彼の魂のささやきが聞こえました。

『お前の魂…感じたぜ…』と。

 数時間後、意識の戻った彼は友情の証として、お姉さんの大好きな真っ赤な宝石、ルビーをくれました。
 とてもいい思い出です。彼はまさしく強敵(とも)でした。

 で、何が辛かったのかと言うと、お姉さんが山篭りする羽目になった原因、本体が150万円で買ってきたネックレスの価値の暴落して行く様を見るのが辛かったです。

 最初の3日間はまだバブルが弾ける前だったので、300万円の値が付くこともしばしばありましたが、4日目以降の暴落っぷりと言ったら弾けた衝撃で化学変化が起こり、真水になったかの様でした。泡立ちやしません。

原価を割っちゃダメでしょ。

2004/03/31(水) 雨のちやっぱり薬は偉大だよ。
 本当の悲しみを知る人は、他の人に優しくできるそうです。
 良い子のみんなこんばんわ。お姉さんです。

 アッシーくんがネックレスをプレゼントしてくれました。
 フラフラと村を徘徊している時に偶然見つけたそうです。

 同じネックレスを30万円で。

 しかも手にとって見てみると、お姉さんのネックレスより質の良い石を使ってました。

 あんまり切なかったので、本体がくれた150万円のネックレスはアッシーくんにあげました。顔面目掛けて力いっぱい投げつけるという形で。

 しばらく山に篭ってからまた人里に下りると、アッシーくんがまた露店を開いていました。
 5万円で売ってました。






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